この記事でわかること

「小松市で戸建て住宅を購入したい」「土地価格の推移を数字で確認したい」という方に向けて、国土交通省の不動産情報ライブラリAPIから取得した2026年Q1(最新)までの取引統計と、現地Web調査で収集した地域情報を解説します。

この記事でカバーする主なトピック:

  • 2026年Q1(最新)の取引価格中央値と四半期推移
  • 2024年3月開業の北陸新幹線小松駅が不動産市況に与えた影響
  • 2025年10月に相次いでオープンしたウレシャス小松・アル・プラザ小松リニューアルなど開発動向
  • 地価公示2026年のエリア別データ(小松駅周辺・粟津駅・明峰駅)
  • 小松市内の主要施設・生活利便性の具体的情報
  • 小松空港騒音区域・ハザードマップなど購入前の確認事項

小松市の宅地(土地のみ)取引の中央値は2026年Q1時点で2.8万円/m²(n=18)、宅地(土地と建物)は5.0万円/m²(n=8)です。金沢市(8.3万円/m²)の約34%の水準にあり、石川県内でも価格帯が比較的手ごろな市のひとつです。

本記事の数値は参考情報です。実際の取引は宅地建物取引士にご相談ください。


小松市のプロフィール

地理・位置

小松市は石川県の南加賀地域の中核市で、金沢市から南西約30km、加賀市・能美市・白山市と接しています。市の中央〜西部は霊峰白山を水源とする梯川(かけはしがわ)流域の低平地が広がり、市街地の多くはここに形成されています。市東部は山地・丘陵地帯で、市面積の大部分を山林が占めます。

人口は約10.0万人(2025年推計)で、緩やかな減少傾向にあるものの、コマツ製作所を中核とした製造業の雇用基盤が地域経済を支えています。

交通アクセス

鉄道 — 小松駅(JR北陸新幹線 / IRいしかわ鉄道):

2024年3月16日に北陸新幹線が金沢〜敦賀間で延伸開業し、小松駅が新幹線停車駅となりました。これにより金沢〜小松間の移動が在来線の約35分から新幹線で約11分に短縮されました。

路線 区間 所要時間 運賃目安
JR北陸新幹線(はくたか等) 小松駅 → 金沢駅 約11分 自由席約1,390円〜
IRいしかわ鉄道(在来線) 小松駅 → 金沢駅 約35分 580円

IRいしかわ鉄道の在来線は日常通勤・通学の主力です。また市内には粟津駅・明峰駅も設置されており(ともにIRいしかわ鉄道)、金沢方面へのアクセスを確保しています。

道路 — 北陸自動車道: 小松IC(北陸自動車道)が市内にあり、金沢東ICまで約20分、敦賀ICまで約60分(推定)のアクセスです。また能美根上スマートICも隣接する能美市との境界付近に整備されています。

航空 — 小松空港(石川県内唯一の空港): 小松空港は航空自衛隊小松基地との共用空港で、東京(羽田)・大阪(伊丹)・沖縄(那覇)・札幌(新千歳)などとの定期便が運航しています。空港から小松駅まで路線バスで約8分です。

産業・雇用

小松市は建設機械の世界的大手メーカー「コマツ(株式会社小松製作所)」の発祥の地です。コマツは市内に粟津工場・市ノ瀬工場などの生産拠点を持ち、地域最大の雇用主です。コマツの2025年3月期連結売上高は4兆1,044億円、連結従業員数は約66,700名で、そのサプライヤーも含めると市内製造業に与える影響は非常に大きいです。

製造業のほか、小松空港を活用した物流・航空関連産業や、那谷寺・加賀温泉を中心とした観光業も地域経済を支えています。「ものづくりのまち」と「観光・文化のまち」という二面性が小松市の地域特性です。

観光・文化

那谷寺(なたでら): 高野山真言宗の別格本山で、国の名勝に指定された「奇岩遊仙境」が有名です。秋の紅葉と奇岩の景観は広く知られ、毎年秋にはアート集団NAKEDによる大型ライトアップイベント「NAKED夜さんぽ 石川・那谷寺」が開催されています(2025年は10月3日〜26日)。「石のまち小松」の歴史と文化を象徴する観光拠点です。

木場潟公園: 石川県最大の淡水湖・木場潟の周囲に整備された県営の公園です。ジョギング・サイクリングコースが設けられており、市民の憩いの場として親しまれています。

曳山子供歌舞伎: 小松市ではユネスコ無形文化遺産にも登録された「曳山祭り」(お旅まつり)が毎年5月に開催され、子供による歌舞伎が市の文化的シンボルとなっています。


2025年の主要開発動向

小松市では2024〜2025年に北陸新幹線開業・大型複合施設の開業という大きな変化がありました。これらは不動産市場の需要動向にも影響を与えうる要因として注目されます。

北陸新幹線小松駅 — 2024年3月16日開業

2024年3月16日に北陸新幹線が金沢〜敦賀間で延伸開業し、小松駅が新幹線停車駅となりました。金沢まで約11分という利便性向上は、金沢市内での就業者がエリアとしての小松市を評価する上で大きな変化をもたらしています。

地価公示(2026年)では小松駅周辺の変動率が+2.97%と市内で最も高い上昇率を示しており、新幹線駅効果が地価に反映されつつある可能性があります。

出典: 小松市ホームページ https://www.city.komatsu.lg.jp/soshiki/kouhouhisho/5/shinkansen_komatsu.html

ウレシャス小松(小松駅東地区複合ビル)— 2025年10月23日開業

北陸電力グループが小松駅東口直結地に整備した10階建ての複合ビルです(所在地: 日の出町)。「うれっしゃ(小松の方言で"嬉しい")」と英語の「precious(プレシャス)」を組み合わせた名称が採用されました。外観は北前船の交易で発展した小松の歴史にちなんだデザインです。

フロア 用途
9〜10階 ホテルグランビナリオ KOMATSU ANNEX(65室)
6〜8階 北陸電力グループオフィス
5階 賃貸オフィスフロア
4階 公立小松大学大学院キャンパス
2階 こまつ北電ホール(最大870名収容・多目的ホール)
1階 商業テナント

北陸新幹線小松駅から徒歩約1分の好立地にあり、大学院・企業オフィス・コンベンション・ホテル機能が一体となったランドマーク施設として、駅前エリアへの人流・就業者数の増加が期待されます。

出典: 北陸電力株式会社プレスリリース(2025年10月23日)https://www.rikuden.co.jp/press/attach/25102301.pdf

アル・プラザ小松 リフレッシュオープン — 2025年10月24日

1989年7月の開業以来36年を経た市内有数の商業施設「アル・プラザ小松」(平和堂)が、過去最大規模のリニューアルを実施し、2025年10月24日にリフレッシュオープンしました。「無印良品」「ロフト」などのライフスタイル提案型ショップが新規入店したほか、フードコートの刷新も行われました。

出典: 株式会社平和堂プレスリリース(2025年10月14日)https://www.heiwado.jp/assets/img/news/2025/pdf/1014_apkomatsu.pdf


全国・石川県の市況概観

全国不動産価格指数のトレンド

国土交通省の不動産価格指数(2010年=100)は2025年1月時点で住宅総合が144.7(前年比+6.1pt)まで上昇しています。住宅地の変化率は2022年以降3年連続プラスで推移しており、2024年は+0.9%です。

住宅総合指数(全国・2010=100) 住宅地変化率(全国)
2020 113.9 −0.7%
2021 120.7 −0.5%
2022 130.9 +0.1%
2023 134.8 +0.7%
2024 138.6 +0.9%
2025(1月) 144.7 —(参考:2024実績値)

出典: 国土交通省 不動産価格指数(月次)


小松市の取引価格統計(国土交通省データ)

2026年Q1の取引価格(最新実績)

物件種別 中央値(万円/m²) P25(万円/m²) P75(万円/m²) サンプル数
宅地(土地のみ) 2.8 2.0 4.4 18
宅地(土地と建物) 5.0 0.9 10.5 8

注: 2026Q1の中古マンション等のデータはサンプル数が統計処理に不十分のため非公表です。宅地(土地と建物)n=8は統計的信頼性が低く、個別物件のばらつきが中央値に影響する可能性があります。参考値としてご活用ください。

2025〜2026年 四半期別推移(宅地・土地のみ)

期間 中央値(万円/m²) P25 P75 サンプル数
2025年Q1 2.1 1.5 3.4 30
2025年Q2 2.7 0.9 4.2 31
2025年Q3 2.5 1.4 4.7 29
2025年Q4 1.4 1.1 3.0 47
2026年Q1 2.8 2.0 4.4 18

2025年Q4(1.4万円/m²)の低下はサンプル数47件のうち郊外・低価格帯の取引が増加したことが影響している可能性があります。2026年Q1では2.8万円/m²に回復し、2025年内の上値レンジ(2.1〜2.7万円/m²)を上回る水準となっています。

2025〜2026年 四半期別推移(宅地・土地と建物)

期間 中央値(万円/m²) P25 P75 サンプル数
2025年Q1 4.6 1.5 7.2 21
2025年Q2 3.6 1.8 5.6 29
2025年Q3 3.6 1.0 12.1 22
2025年Q4 4.0 0.9 8.0 25
2026年Q1 5.0 0.9 10.5 8

2026年Q1の「宅地(土地と建物)」中央値5.0万円/m²は、2022年以降の観測期間内で最高水準です。ただしn=8のためサンプルが少なく、個別物件(駅近・築浅等)の存在が中央値を押し上げている可能性があります。

年次比較(Q4データ・長期トレンド)

宅地(土地のみ) 宅地(土地と建物) 中古マンション等
2022年Q4 1.8 万円/m² 1.5 万円/m² 3.3 万円/m²(n=3)
2023年Q4 2.3 万円/m² 3.3 万円/m² 8.1 万円/m²(n=2)
2024年Q4 2.7 万円/m² 4.3 万円/m²
2025年Q4 1.4 万円/m² 4.0 万円/m² 9.0 万円/m²(n=2)
2026年Q1(参考) 2.8 万円/m² 5.0 万円/m²

出典: 国土交通省 不動産情報ライブラリAPI(XIT001)石川県(area=17)取引価格情報

宅地(土地のみ): 2022年(1.8万円/m²)から2024年(2.7万円/m²)まで上昇基調で推移しています。2025年Q4の1.4万円/m²という低下は特定四半期の取引偏りと考えられ、2026年Q1に2.8万円/m²へ回復した動きがその傍証となっています。

宅地(土地と建物): 2022年(1.5万円/m²)から4年間で5.0万円/m²(2026年Q1)まで上昇しており、建物付き戸建て取引の価格水準が実態的に上向いていることを示しています。ただし各四半期のサンプル数は21〜29件程度と多くなく、取引物件の立地・築年数の偏りの影響を受けやすい点に留意が必要です。

中古マンション等: サンプル数が2〜3件と極めて少なく、数値のばらつきは市場全体の動向ではなく個別取引の影響を反映しています。参考値に留めてください。


地価公示・地価調査(2026年・エリア別)

国土交通省の地価公示(2026年)によると、小松市の地価は以下のとおりです。

用途 地価平均(万円/m²) 坪単価(万円/坪) 変動率(前年比)
住宅地平均 3.1 万円/m² 約10.4万円 +0.82%
商業地平均 6.6 万円/m² 約21.9万円 +2.75%
工業地平均 1.6 万円/m² 約5.3万円 +4.61%
市内全用途平均 3.7 万円/m² 約12.3万円 +1.35%

最寄り駅別 地価(住宅・商業地平均)

最寄り駅 地価平均(万円/m²) 変動率(前年比)
小松駅圏 5.0 万円/m² +2.97%
粟津駅圏 2.5 万円/m² +0.25%
明峰駅圏 2.3 万円/m² +0.05%

小松駅周辺が変動率+2.97%と突出しています。2024年3月の北陸新幹線開業後、駅前商業地を中心とした再開発需要が地価上昇に寄与しているとみられます。工業地の上昇率+4.61%も特徴的で、製造業の設備投資需要の継続が背景として考えられます。

なお、市内の最高価格地点は土居原町(商業地)で16.1万円/m²、最低価格地点は長谷町(林地)で0.045万円/m²と、立地・用途によって大きな幅があります。

出典: 国土交通省 地価公示(2026年) / tochidai.info https://tochidai.info/ishikawa/komatsu/


石川県内 主要市との比較(2025年Q4)

市区町村 宅地(土地のみ)中央値 宅地(土地と建物)中央値
金沢市 8.3 万円/m² 10.9 万円/m²
野々市市 7.9 万円/m² 7.7 万円/m²
白山市 4.8 万円/m² 6.0 万円/m²
かほく市 3.2 万円/m² 7.4 万円/m²
能美市 2.1 万円/m² 2.0 万円/m²
小松市 1.4 万円/m² 4.0 万円/m²
加賀市 1.5 万円/m² 0.8 万円/m²
七尾市 1.2 万円/m² 1.3 万円/m²

石川県内市の中で、小松市の宅地(土地のみ)中央値(1.4万円/m²)は下位20〜30パーセンタイル圏にあります。一方、宅地(土地と建物)中央値(4.0万円/m²)は能美市・加賀市・七尾市を上回り、石川県内中位の水準です。建物付き戸建て住宅としての実用的な需要が価格に反映されています。

出典: 国土交通省 不動産情報ライブラリAPI(XIT001)石川県(area=17)2025年Q4データ


賃貸市場の参考情報

「まず賃貸に住んでみてから購入を検討したい」場合の参考として、SUUMO(2026年7月更新)による小松市の賃貸家賃相場を掲載します。

間取り 家賃相場(新築・駅徒歩5分以内の目安)
ワンルーム 約5.7万円
1K 約5.9万円
1DK 約5.8万円
2LDK 約9.2万円
3LDK 約11.9万円
4LDK 約16.5万円

市内には797件超の賃貸物件が登録されており(SUUMO 2026年時点)、ファミリー向けから単身者向けまで幅広い選択肢があります。金沢市の家賃水準と比較すると、同程度の間取りで15〜25%程度低い傾向があります(目安・参考値)。

出典: SUUMO 小松市賃貸家賃相場 https://suumo.jp/chintai/soba/ishikawa/sc_komatsu/


価格に影響する地域特性

小松駅周辺と郊外の価格差

地価公示データでは、小松駅圏(5.0万円/m²)と粟津駅圏・明峰駅圏(2.3〜2.5万円/m²)の間に2倍超の価格差があります。取引統計のP25〜P75レンジ(宅地土地のみ:1.1〜4.4万円/m²)は比較的広く、立地による価格差が内包されています。

  • 小松駅周辺(徒歩圏内): 地価公示5.0万円/m²・変動率+2.97%(2026年)。北陸新幹線開業後の商業地を中心とした需要増が反映
  • 粟津駅・明峰駅周辺: 2.3〜2.5万円/m²の郊外住宅地水準
  • 市東部・南部の山間部・農地転用: 1万円/m²を下回るケースも

主な地区参考:

小松空港・小松基地の騒音区域

小松空港は航空自衛隊小松基地との共用空港であり、戦闘機の訓練飛行ルートや旅客機の着陸経路下にあたる地区では航空機騒音が発生します。市内の飛行経路下エリアでは防衛省の「住宅防音工事」助成制度の対象となる場合があります。また、騒音コンターの外側でも航空機音が気になるケースがあります。

購入前に小松市役所(環境政策課)または防衛省のウェブサイトで騒音コンター図(WECPNL・Lden等)を確認し、物件が騒音補助金の対象エリアかどうかを確認することをお勧めします。

工業地帯と住宅地の混在

小松市はコマツ製作所をはじめとする大型工場が市内各所に立地しており、工業系の用途地域(工業専用地域・工業地域・準工業地域)が住宅地と隣接するケースがあります。「準工業地域」は住宅建築が可能ですが、大型工場が隣接するリスクがある点に留意が必要です。重要事項説明書の用途地域欄を確認し、建ぺい率・容積率と周辺環境を総合的に評価してください。

ハザード情報(洪水・土砂)

小松市は梯川(かけはしがわ)・安宅川等の水系を持つ低平地に市街地が形成されており、洪水浸水想定区域が設定されています。市東部(山間部)では土砂災害警戒区域(A33)が分布します。

  • 洪水ハザード: 梯川・安宅川沿いの低平地に浸水想定区域(100年確率・1,000年確率)が設定
  • 土砂災害(A33): 市東部の山岳・丘陵地帯(那谷寺周辺・市南部の山間地)に集中
  • 高潮(A49): 石川県分のデータは国土数値情報に未収録(参照不可)

ハザードマップポータルサイト(https://disaportal.gsi.go.jp/ )で購入検討地の浸水・土砂リスクを確認してください。


主要施設・生活利便性

医療機関

施設名 特徴
国民健康保険 小松市民病院 市の基幹病院。急性期医療・救急対応、市内最大規模
KKR北陸病院 国家公務員共済組合連合会系の病院。整形外科・内科等
小松こども医療福祉センター 小児・障害医療の専門施設(社会福祉法人 石川整肢学園)

商業施設

施設名 概要・特徴
アル・プラザ小松 市内最大規模のショッピングセンター(平和堂系)。2025年10月に過去最大規模リニューアル(無印良品・ロフト入店)
スーパーマーケットバロー 食品専門スーパー。小松市内に複数店舗展開
ウレシャス小松(1F商業ゾーン) 小松駅東口徒歩1分の複合ビル内商業エリア(2025年10月開業)

教育機関

施設名 概要
公立小松大学 市が設置する公立大学。大学院キャンパスはウレシャス小松4F(2025年10月〜)
小松市立小中学校 市内に小学校・中学校が設置されており、義務教育の受け皿を確保

交通(バス)

市内循環線バスが平日・土日祝を問わず毎日運行しており、小松駅・市民病院・市役所・主要住宅地を結んでいます。IRいしかわ鉄道の駅として小松駅のほか、粟津駅・明峰駅が市内にあります。


購入前に確認すべき項目

1. 騒音コンター図の確認

小松基地の戦闘機訓練飛行ルートや小松空港の離着陸経路下は、防衛省の「住宅防音工事助成制度」の対象である一方、資産価値に影響を与える場合があります。物件の所在地が騒音コンター(WECPNL 75Wd以上等)内かどうかを購入前に確認してください。

2. 用途地域の確認

小松市内は住居系・商業系・工業系の用途地域が複雑に入り組んでいます。「準工業地域」は住宅建築が可能ですが、周辺に大型工場が隣接するリスクがあります。重要事項説明書の用途地域欄を確認し、建ぺい率・容積率と周辺環境を総合的に評価してください。

3. 梯川流域の洪水ハザード確認

市街地の多くが梯川流域の低平地に位置します。浸水深・浸水継続時間が異なる複数のシナリオ(100年確率・1,000年確率)でハザードマップを確認し、避難経路・指定避難所も把握しておくことが重要です。小松市防災・危機管理課の発行するハザードマップも参照してください。

4. 土地と建物の単価の解釈

「宅地(土地と建物)の取引単価(万円/m²)」は土地面積・建物の築年数・床面積によって大きく変動します。築古物件では建物価値がゼロに近く土地値に近い単価になるため、取引単価(万円/m²)だけでなく総取引価格(万円)・土地面積・建物面積・築年数を必ず確認してください。


よくある質問(FAQ)

Q. 小松市で100m²の土地を取得する場合の目安金額は?

2026年Q1の取引中央値(2.8万円/m²)に基づくと、100m²の土地取引の目安は約280万円です。ただし立地により価格は大きく異なります。小松駅周辺では地価公示値で5.0万円/m²(100m²で約500万円)、農地転用の郊外地では1万円/m²未満のケースもあります。

Q. 北陸新幹線の開業で不動産価格は上がりましたか?

地価公示データ(2026年)では小松駅周辺の地価変動率が+2.97%と市内で最も高い上昇率を示しており、新幹線駅効果が地価に一定程度反映されている可能性があります。ただし、取引統計(国土交通省)のサンプル数が少なく、新幹線効果のみに変化を帰することはできません。実際の傾向把握は2026〜2027年データの蓄積を待って行うのが適切です。

Q. 小松市で中古戸建てを売却する場合の相場は?

外部情報(SUUMO売却相場)では、小松市の中古一戸建て売却価格相場は約1,589万円、平均売却額は約1,849万円(平均土地面積552m²・平均築年数35年)と報告されています。土地面積が大きい物件が多い地域特性が反映されています。取引単価(万円/m²)だけでなく総額で市場感をつかむことをお勧めします。

出典: SUUMO 小松市中古一戸建て売却相場 https://suumo.jp/baikyaku/chukoikkodate/soba/ishikawa/sc_komatsu/

Q. 小松市と隣の能美市・加賀市は価格が違いますか?

2025年Q4の比較では、宅地(土地と建物)の中央値は小松市(4.0万円/m²)>能美市(2.0万円/m²)>加賀市(0.8万円/m²)の順です。小松市は南加賀3市(小松・能美・加賀)の中では最も住宅地取引価格が高い水準にあります。


まとめ

小松市の不動産市況は、2024年3月の北陸新幹線開業と2025年10月のウレシャス小松・アル・プラザ小松リニューアルという大型開発が相次ぎ、特に小松駅前エリアを中心とした変化の局面にあります。

取引統計(国土交通省)のポイント:

  • 宅地(土地のみ)中央値:2026年Q1で2.8万円/m²(2022年比+1.0万円/m²)
  • 宅地(土地と建物)中央値:2026年Q1で5.0万円/m²(2022年比+3.5万円/m²・観測期間内最高水準)
  • いずれも2022年以降の上昇基調が継続中

地価公示(2026年)のポイント:

  • 住宅地平均:3.1万円/m²(+0.82%)
  • 商業地平均:6.6万円/m²(+2.75%)
  • 小松駅圏の地価変動率:+2.97%(市内最高)

小松市は金沢市(8.3万円/m²)の約34%の水準にあり、石川県内でも比較的手ごろな価格帯の位置づけです。コマツ製作所を中心とした製造業の安定した雇用基盤と、北陸新幹線による金沢まで約11分のアクセス向上が、今後の市場を下支えする要因として注目されます。

購入の際は、小松空港・小松基地の騒音区域・用途地域・ハザードマップを事前に確認し、宅地建物取引士による重要事項説明を必ず受けてください。


出典・参考情報

本記事は参考情報です。実際の取引判断は宅地建物取引士にご相談ください。